地蔵尊
延命茶の由来
【樫原辻のお地蔵さん】
戦国時代、戦に敗れた武士が樫原の知人を頼りにこの地に参じた。
聞けど探せど、その知人はおらず、路頭に迷ってしまった。
諦め掛けたとき、ふと目をやると樫原の辻に地蔵堂があった。
武士はお堂に飛び込み、共に戦った味方の安否を地蔵尊に祈り続けた。
篤い信仰と人柄により、その武士は樫原の人々に受け入れられた。
地福院(現:龍淵寺)住職のもと、仏教を勉強し出家、名前を雲林院とし、地蔵堂の堂主となった。
毎年7月23日にはお地蔵さんのご縁日としてお茶を配る仏事を修め、雲林院は108歳でこの世を去る大往生であった。
そのことを受け、毎年7月23日に配るお茶を延命茶とし、約500年経つ今なお継承されている仏事である。
地蔵尊 十種の福
お地蔵様にお参りをすると、次の福に恵まれます。
- 一、安産である
- 二、身体と心が満たされる
- 三、全ての病を悉く除く
- 四、寿命が長遠である
- 五、聡明さと智慧を備える
- 六、宝が満ち溢れる
- 七、人々に愛と敬いを持つ
- 八、お米が成熟する
- 九、大いなる力に守られる
- 十、この誓いを永劫に保つ